アフリカも内陸に入るとインターネットなんてできないんではないか?とも来る前は思っていたが、すごい普及ぶりである。とはいっても、首都だからというのはあるかもしれないが。ちなみにこの町はインターネットが1時間60円と激安。
さすがに夜に町を歩くのは危険そうなので、かといって宿にいても暇だからインターネットでもするかあ、ということなのだ。
ルワンダから車酔いしそうな、「ロング・アンド・ワインディング・ロード」のひどい山道を通って、ここブルンジの首都ブジュンブラまでは4時間半、さすがに検問が多く、しっかりと武装した兵士を見かける事、多々。
道中、車窓からの景色がとても美しかった。この国も国土の大半が山岳地帯。美しい国だと思う。悲しいかな、内戦。
ブジュンブラはタンガニーカ湖に面した町。想像と違って大きいのでびっくりした。ルワンダのキガリよりずっと大きい。そして洗練されているのだ。きれいな中央マーケットや、日本のようなお肉やさん、チーズやハムが並ぶスーパー、フランスパン屋にカフェ。
今日の朝食はいちごのタルトにクロワッサン、ブルンジ産のおいしいコーヒー。しめて90円なり。とても内戦をやっている国には見えない。
人々もルワンダような鋭い目でなくて、やさしい目をしている。やはり旅人は珍しいらしく、道でも聞こうものなら20人くらいあっという間に集まってくる。今日は普段ならタチが悪い事が多い、闇両替屋のお兄ちゃんまで、国境の超えかた何ぞを丁寧に教えてくれた。
またしても!?
未練をみせて、今回はコンゴ国境まで行った。まあ、暇だったし、近いからね。
ミニバスに乗ること20分、そこから国境までは自転車タクシーで15分、田園地帯の中を走った。途中、国連の難民キャンプを見る。コンゴからの難民だという。
ブルンジの入国審査官は親切でいろいろな事を教えてくれた。
「コンゴ。あー安全安全。今はまったく問題無いよ、この1週間はね」
じゃあその前は?
「1週間前にはちょっといさかいがあってね、ウヴィラの後ろに山があるだろ。そこから時々ゲリラが降りてきて攻撃するのさ。それがあったのが一週間前。」
・・・
今ここでコンゴに行くのは勇気でもなんでもなくて、ただ、無謀なだけだ、と思った。アフリカ奥地に続くジャングル、森の民ピグミー族、すべてを飲み込むザイール川。なんてロマンがある国だろう。
本当に残念だ。
行けない代わりといってはなんだが、ここブルンジでコンゴから流れてきたお土産をたくさん買い込んだ。ブルンジには観光客がもうあまり来ないので、埃やクモの巣を被っているお土産は破格の安さである。そして、そのお土産には西アフリカのお面に感じたような「ソウル」を感じるのだ。
「ビビビビビ!」
いつかそんなソウルフルなコンゴを訪れてみたい。
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