今日戦争が始まったらしい、ここはインターネットでも見ない限り戦争のことなどちっともわからないのどかなのどかな島。戦争をしても幸せになるひとは一人もいないのに。残念だ。
ここはアラブとインド、そしてアフリカの文化がミックス(それをスワヒリカルチャーと呼ぶのか?)して、迷路のようなストーンタウンが有名なザンジバル島。まるでシリアやエジプトのアラブの世界に帰ってきたみたいだった。この迷路に毎日挑戦しては毎日敗北した。
今いるインターネット屋さん、カレンダーはアラビア語、店の主人はインド人、そして客はおいらアジア人。キリスト教会の隣からはイスラムのアザーンが鳴り響き、街を歩けばヒンドゥー寺院に出くわす。そしてこれがスワヒリ文化と呼ばれる。
アフリカの匂いがしないザンジバル。まあ、アフリカ人の屈託のない陽気さは健在であるが。
Golden Sand、どこまでも奇麗な砂浜が続く、ビーチに行った。近くの村に遊びに行くと、めったに村を歩く外人なんていないのか、うわー!外人がきたぞーと泣き叫びながら逃げる子どもがいる。
このアフリカでは「白人」という現地語を耳にすることが多い。
西アフリカ、マリでは「トバーブ!」と指をさされたし、ガーナでも忘れてしまったけど「白人」という単語があってJICAの人があきあきしていたし、エチオピアでは「フランジ」(外国人)そしてここスワヒリ語圏では「ムズング」と呼ばれる。
小さい村や町を歩いているととにかくこの言葉を耳にする。「おっ、ムズングが通ったぜ」「やーいムズングムズング」「そこのムズングにペンくれって言ってみろ」などなど。
日本でも田舎でいきなり白人さんが歩いていたらこうなるんだろうか?
この黄色人種の僕自身も彼ら黒人から見ると白人になるらしく「ムズング」と呼ばれる。以前出会った白人の旅行者は「白人白人って毎日呼ばれて、ほんと失礼だわ」って怒っていたけど、僕は白人ではないので「白人!」と呼ばれるのはなんかたのしい。
そしてこの黒人のアフリカ大陸で、白人を見た時の子どもの反応がとてつもなく面白くて楽しいのである。
その村で小さい女の子が道端でノグソをしていた。何も言わずに歩いていただけなのに、一目僕を見つけると、ケツも拭かぬままパンツをおいて逃げ出していった。
「おーい、パンツ忘れているぞー」と追いかけると「マンマー、マンマー!」とおいおい泣き出す始末。その声を聞いたママは、家から出てくると「なんだい、ただのムズングかい」と大笑い。
その他にも僕を見ただけで泣き出す幼児、手で眼をふさいで見えないようにする子ども(見えなければ怖くないらしい、おっかしい)などなど、見てるととっても楽しい。
まあ、日本でも何もない村で突然黒人が歩いていたら子どもは怖がるか、な。
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