朝目を覚ますと、列車の中からは空に立ち上がる煙が見えた。ビクトリア大瀑布から出る水しぶきだ。
ビクトリアフォールズに着いた喜びもつかの間、あまりにもウザイ町である。10秒おきに客引きがやってくる、マリのモプティ以来のひどさだ。早速世界最大と呼ばれる滝へと向かった。
今まで何度となく外国人料金を払ってきたが、現地人の70倍!というのは初めてだ。まあ、仕方ない、世界一だ。
水にぬれるからカッパを持っていきましょう、というガイドブックの助言通り、上下カッパを着て乗り込むと、他の客からは怪訝そうな目つき。
ついに、ビクトリアの滝が目に入った!確かにすごい・・・ケドという感じ。標識に従って、奥へ奥へと進んだ。すごかった。
高さはおよそ100m、横幅はというと、これが世界一の1.7km。いけどもいけども滝、スゲー!滝に近づくと水しぶきで何も見えなくなった。嵐のように大粒の水が上から降ってくる。上から下までびしょ濡れの観光客諸君!ざまーみろ、だ。
2番はたいしたことがないけれど、1番はやっぱりすごいのだ。
翌日、僕はジンバブエとお別れした。
ザンビアへと入国。そして再度ビクトリアフォールズへ。この滝、ナイアガラと同じく両国に跨っているのだ。ザンビア側は広さは感じられないものの、滝の美しさでは、こちらが上。
そして待望の世界3大激流、ザンベジ川でのラフティングが待っていた。
結果だけ言ってしまうと、ウガンダのラフティングの方が楽しかった。今年は水の量が多すぎて、シーズンはなんと昨日始まったばかり。本来の半分の行程しかできずに、グレードも4までしか存在しないのである。
それにしても、たちの悪い瀬だった。僕だけが2度、ボートから投げ出され、一度はボートの下にスタックして死ぬかと思った。赤い岩の渓谷の中を行く景色は良かったし、ぜひベストシーズンに来てみたいものである。
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