グレートジンバブエ遺跡へと向かう。この遺跡、サハラ以南のアフリカでは最も壮大で歴史ある遺跡ということになっている。ヨーロッパ人はこの遺跡がアフリカ人の手によるものだと信じられなかったようである。今でも信じていないフランス人にも会った。
このあたりで取れる金の貿易で栄えた、海岸のスワヒリ文化とも影響しあい、中国からの陶器も見られるほど、広範囲な交易を行っていたようである。

ここアフリカに来て思うに、文明、文化の発展、進歩とは他文化や外部からの影響を無視には考えられないと思う。日本も中国という国が近くになく太平洋の真ん中に浮いていたらどうなっていたかわからない。
アフリカは、やはり、おそらく孤立した大陸だった（インド洋沿岸を除いては）。密林や疫病、マラリア、サハラや季節風などが他文化の到来を、他の大陸よりも拒んだのだと思う。それがアフリカ大陸が取り残されたように遅れた文明を持ってしまったゆえんだと思う（その代わり独自のお祭りや民族色は大いに発展したとも思うが）。

遺跡の石の積み方は見事で、天然の高さ５メートルはありそうな巨岩が、うまく要塞作りに利用されていた。
でも、グググッとはこない。ブラックアフリカ最大のグレートな遺跡も、エジプトやシリアと比べてしまったら・・・ねえ。

ここも今は観光客が途絶えている。今日の宿は、すばらしいコテージ、ベッドにリビング、キッチン、バスタブの付いたバスルーム。今まで泊まった宿の中で最上級だ。そしてこれが一人２００円。経済崩壊って悲しくて、嬉しいなあ。

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