沈没天国、ハラレ
今日でハラレに3週間。何だかんだで沈没してしまった。
長く一個所に居るとまた違った側面が見えてくるから、それはそれでよかったと思う。今日、夜行列車でムタレに向かうが、なかなか楽しかったし、寂しくもあり、去りがたいのである。
ムビラのコンサートに行ったり、柔道を習いに行ったり、合気道をやってみたり、テニスもしちゃった。なーにやってんだか。
ここ、ハラレの日本人がよく泊まっている宿には、いろんな旅人がいる。
3日に一度くらい新しい人が来るので、やはりアフリカを旅する日本人旅行者も結構多いんだと思う。アジアの旅人と違って、みんな結構さわやかだ。
多分、このブラックアフリカでは沈没するとこや、のんびりできる場所があまりないので、「あなたはここで何やってるんですか?」的な亜細亜的旅人が製造されないのだと思う。
自転車で3年間、旅している人がいた。あともう3年かけて世界を回るという。なんで旅に来たのかと聞いたら
「日本は狭いなあ、と思って」
と言っていた。そのほかにも66歳で「世界制覇」を目指すおばちゃんや、今は107カ国だという。20歳の大学休学中の若者や世界一周のカップル、最近来た二人目の自転車乗り、そして3回もこのハラレで盗難にあってしまったたかクン。それが今の日本人宿の構成員である。
久しぶりに日本語で毎日おしゃべりができて楽しい、と同時に思うことがある。
「自分はなんてちっさいのだろう」と。
旅に出てきて、なにかある毎に、こう痛感した。
この旅が終わるまでに
「小さくていいのだ」
と開き直れれば、それがいいかなとも思ったりする。
まあ、パワー充電、また前に進もうと思う。
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