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Argentina>>Chile |
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さて、この夜行バス、セミカマと呼ばれる準寝台車で、足元の台座が膝裏まで伸びてきて、椅子がぐぎゅーんと後ろに下がり快適この上ない。バスはスカスカでも時間通りに出発し、昼食のお弁当つき。それだけでも感動したのに、レストランでの夕食と朝食までついてきたのだ。これで、1500km走って3200円とは、何てことだ! バスはパンパの大平原を走った。アフリカとは違う種類の地平線が広がり、違う夕日が沈んでいった。翌朝、雪を抱いたアンデスの山並みが見えた。レイク地方と呼ばれるこの一帯は、なるほど美しい湖がいくつもある。 バリロッチェという町は美しい湖の麓にあり、背後には雪を抱いた山々が聳えているという絶妙なロケーションの中にあった。観光客が多く観光客向けの店も多く、雰囲気はどこまでも軽井沢。 翌日、アルゼンチンで一番大きいという、「Cerro Cathedral スキー場」へと向かう。生憎の雨と呟いてみたが、生憎の雪、の間違いだった。日本で言う上越系スキー場の3月下旬のコンディション。南半球の8月は日本の3月で、9月から春が始まるのだと思う。 スキー場そのものは、特別なものではなかった。カナダみたいな大斜面を期待していたのだが、日本のスキー場に作りが非常に似ている。リフトやゴンドラ、入場ゲートも自動で設備も立派だ。しいて日本のスキー場との違いを挙げれば、山自体に木が少ないので横の斜面が広いのと、規制が圧倒的に少ないということだ。「ここは危険なので入ってはいけません」的標識やロープがない(もしかしてスペイン語読めてないだけだったり?)。これって、スノーボーダー的には最高なことなのだ。コンディションさえよければ、さぞかし楽しいゲレンデだろうなあと思った。ちなみに、僕は一度道を間違えて谷に落ちてしまった・・・ 久しぶりの運動で疲れたに拘らず、次の日、僕らはLago Nahuel Huapiの湖岸を走っていた、MTBに乗って。こりゃまた久しぶりなので、展望台まで往復50kmほど軽く走っただけだが、湖の対岸の雪を抱いた山々の眺めがすんばらしい。途中ダートロードから出てきた泥だらけのワイルドなバイカーと何度かすれ違う。しかし僕が走っていた舗装路は高級なレストランやロッジが軒を並べ、こりゃまた軽井沢風でワイルドとは程遠い。 このエリアでは、MTB、ハイキング、クライミング、カヌー、スキーと無限のアウトドア的可能性が広がる。ああ、南米、やばいところですね。くー・・・夏に来たかったあ。 |
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