トップページ

 

 
 

1.Good Air : Buenos Aires
2.スノーボード・イン・パタゴニア
3.パタゴニアへの道
4.アルパタトレッキング
5.チリパタトレッキング
6.世界最南端の町とアフリカ病と
7.旅の終着地
8.旅もなかなか忙しい
9.世界で最も乾いた場所




 

 

Argentina>>Chile
1.Good Air : Buenos Aires

 

気がつくと沈没間近であった。
ここアルゼンチンの首都ブエノスアイレスにもう9泊。理由はあるんだけどね。
そして!なななんとまたしてもアフリカ病の後遺症がやってきたのだ。恐るべし、しつこいよ、まったく。
ある日ムショーに体が痒くなった。ボリボリと無我夢中でかきむしると、赤い湿疹がポツポツと浮き上がってきた。翌日、それはさらに広がった。足の指から顔や耳まで無数の赤いポツポツ。歩くと足の裏が痒い痒い・・・こんなの生まれて初めて。
仕方なく日本大使館の医務官に相談しに行くと、薬の副作用ということだった。まあ、効き目あるない多種多様の薬を1ヶ月間飲み続けたもんなあ。それにしても困った困った(そしてこれは治るのに10日間かかった)。

Buenos Airesを直訳すると「良い空気」となる。空気はどうか知らないが、雰囲気は最高だ。ここはすばらしく美しい町だった。目隠しをされてこの町に連れて来られたら、間違いなくここをヨーロッパの一都市だと思っただろう。通りを歩くのも白人ばかりで、建物は歴史あるヨーロッパ調(ゴシックとかなのかな)。白人とヨーロッパだから美しいというのではない、でもアフリカのヨーロッパだったケープタウンとは違った、洗練された整頓された美しさみたいなものがここにはあった。ここはまるでスペインの生き写しのようだった。そして、ある意味それは、スペイン以上に美しかった。
楽しい街だった。この都会の生活を久しぶりに心から楽しんだ。この街に長居したのはアフリカの日記や資料をまとめるためで、ホテルにこもることが多かったのだが、ひとたび街に飯でも食べに行くと、いつの間にか4、5時間たってしまっている。誘惑があまりにも多いのだ。
アフリカとの決定的な違い、それはここにはナイトライフがあることだった。アフリカでは夜は危なくて、また店などやっていなくて、いつも暇をもてあましていた。しかし、ここには無限のナイトライフがあり、気が付くとベッドに入るのは1時2時。
毎日ゲーセンに行って、インターネットして、ウィンドーショッピングして、タンゴを見て南米の迫力あるサッカーを観戦して、やっと髪を切って、都会だから染めたりなんかしてみて、日はどんどんと過ぎていった。

ここからウルグアイのモンテビデオに行こうか、はたまたイグアス滝を見に行こうか、それともまだ都市生活を堪能し続けるか、僕らはグズグズ迷っていたけれども、「雪が解ける前にスキーに行こう!」と南下することにした。
アディオス、グッドエア!

 

▲top


All text and images © 2007 tabibum . All rights reserved