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01.トランスサハラ
02.セネガンビア
03.伝説のトゥンブクトゥへ
04.ドゴン・トレッキング
05.ビューティフル・ウエストアフリカ
06.Party Every where!?
07.西アフリカのオアシス国家
08.BENIN びっくり3連発!
09.サハラの古の交易地
10.ハア〜な一日
11.極悪度アフリカ1?ナイジェリアへ

 
 
 
 

2. West Africa
mail_03 / 22th,OCT,2002 @ Mopti : MALI
伝説のトゥンブクトゥへ

 

ガンビアのジャンジャンブレからマリ共和国の首都、バマコへは目一杯移動して、丸3日かかる。うぉ〜、長〜!
バマコは首都だし、ちょっとした都会を期待していたのに、何もなかった。どっかの西洋人が「街じゃなくってただの大きい村だ」と罵声を吐いてたっけ。
アフリカの都会は本当に何もない。トホホだ・・・イランやパキスタンの都会で何にもないなーと嘆いていた自分はかわいかったのだなー。

バマコからアフリカのベニス(とんでもない!!)と呼ばれるモプティへ。ここは5分おきには自称ガイドが寄ってくる意心地の悪い、マリのツーリズムインダストリーの中心地。
そしてこの地からニジェール川を下る客船に乗り、伝説の都市、トゥンブクトゥへと向かう。

  

トゥンブクトゥはマリ帝国やソンガイ帝国の時代に塩金交易の中心地として繁栄を極めた。王の1人マンサムーサがメッカ巡礼を行った際に運んだ金はロバ40頭分とも言われ、それは当時、エジプトの金の価値を暴落させたほどだった。そして、その黄金伝説はヨーロッパに広まり(ジパング伝説みたいだね)、人々を、そして探検家たちを魅了したのだった。
彼らは皆、トゥンブクトゥの道路は金で舗装され、建物も全て金でできているとさえ思っていたようである。
このトゥンブクトゥを紹介したガイドブックにはこう書かれている。
「トゥンブクトゥを訪れたほとんどの旅人は、かつての冒険家と同じ思いを味わうこととなるだろう。」と。
つまりは、探検家が初めて訪れた1800年代初期には、トゥンブクトゥにはもう何もなかったのだ。
そして今、1800年と同じく、いや当時よりももっと、ここには何もない。
あるのは小さな商店、モスク、そして砂に埋もれた道だけだ。ここは町とも呼べないような2時間も歩けば全て見れてしまうような小さな村。
大抵の旅人はここに来て残るのは、ただトゥンブクトゥへ行ったぞ、という事実だけ。しかし、ヨーロッパ人にはその伝説の町へ来たという事実が非常に大きな意味を持つらしい。みんな警察に強制的に押されてしまうスタンプをもらって喜んでいた。僕はアフリカのガイドブックを読むまでこの町の名前さえ知らなかったので、なんの感慨もなかった。
でもそれではつまらないので、 この町に着いてすぐに、らくだに乗って砂漠の民、トゥアレグの村を訪れに行った。

    

漠の砂のじゅうたんに雑魚寝した。
満月が砂一面の世界を美しく
顔の脇では糞ころがしが一生懸命働いていた。

往復6日。
広大なデルタを持つニジェール川で、小さな村々を眺めながらのんびりと進む船旅は楽しかったし、ムーア人やフラニ、バンバラ、トゥアレグなどさまざまな人々が共存している、ミックスカルチャー的なトゥンブクトゥの一面も興味深かった。
確実に砂に呑まれていく世界。この伝説の都市が存在しえるのはあと何年だろうか?

   
 

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