カラコラム
7,500mを越す天上の山々が十九つ。
そこにはヒマラヤに負けない高峰がいくつも存在する。
その高峰に挑み、消えていったクライマーも少なくはない。
そこは神々の住む世界。
その偉大なるカラコラム山脈を貫く道路をつくろうという無謀な計画を一体誰が考えたのだろうか。
1958年にカラコラムハイウェイの建設が始まり、数々の犠牲者を出しながらも20年の歳月を経て、中国西の果てカシュガルからパキスタンの首都イスラマバードまで続く道は完成した。
カラコラムを走ってみたい。そう思ったのはユーラシア大陸を自転車で横断しているときであった。
アジアからヨーロッパへと向かうサイクリストとが口々にそのすばらしさを称えたからであった。
いつかは自分もアジアのサイクリストの聖地であるカラコラムを走ってみたい。
そしてその夢はそれから4年後に実現した。
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