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01.賄賂地獄、チャド
02.西アフリカ最高峰
03.大移動
04.アフリカで年越し

 
 
 
 

3. Central Africa
mail_04 / 2003,2nd,JAN,2003 @ Khartoum : SUDAN
アフリカで年越し

 

年越しこそは!
そう思い、ピラミッドを見に行った。そう「ナイルの賜物」はエジプトだけでなく、ここスーダンにもナイル川に沿ってピラミッドを残したのだ。

懲りずに砂漠の中で野宿をした。風がすごかったのでピラミッドの中で寝ようかとも思ったが、古代人の幽霊が怖いのでやめた。
ラジオを点けると遠く離れた日本から聞こえるは紅白歌合戦。日本の歌が砂漠にこだまする。
初日の出はピラミッドの向こうから上がっていった。

首都に戻ると、町は元日とは思えないくらい、至って普通に機能していた。
ここハルツーム、見所はないけれど、落ち着くいいところ。
ここはアフリカであってアフリカではない。アラブ人の人口50%、まるでエジプトの雰囲気だ。朝はアザーンが響き渡り、アラブ菓子やシュワルマ、ファラフェルなどのアラブフードが町にあふれている。どの西アフリカの料理よりここの料理のほうがおいしかった。アラブ人は羊やヤギの料理の仕方を分かってるなあ、と思うのである。
そしてスーダン人の人柄が、うわさ以上にいい。みんなフレンドリーで人懐っこくて。しかも、すぐに飯などをおごってくれる。バスの乗客など、むしろ、おごらせろおごらせろ、食え食え!俺にもおごらせろ!と腹も減ってないのに半ば強制的にご飯をおごってくれた。西アフリカの「くれくれ攻撃」にすっかりげんなりし、アフリカ人との間にできていた壁を取り払ってくれる、そんな人たちだった。

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