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2005 Spring

@4月5日

新年度、4月から富士山にはドカ雪が降った。
まだバックカントリーに行く予定なので、これはいい知らせ。
早くも田んぼには水が張られ始めた。菜の花が咲き乱れ、桜が始まり、どんぐりが芽を出し、騒がしい春の足音が聞こえ始めている。
田舎暮らし2年目。だらしない冬を送っていたけど、そろそろアクセル入れてしっかりしなきゃなあ・・・

@4月24日

憧れの鳥海山(山形)にスノーボードに行った。
車で静岡から10時間、足で頂上まで7時間。下りはサクっと2時間弱だけど、あまりにもすばらしいスロープ、すばらしい景色が広がっていた。ぐったり疲れきって下り降りた時には久しぶりの充実感で溢れていた。
いつもながらのバカな無計画っぷりも発揮したけどね・・・酒田に着いたときに、念のためと道路状況を確認したら、開いていると思っていた鳥海ブルーラインがクローズド、初めて地図を眺めて、登れそうな別の道を探して、そこに行ってみるも、雪で行き止まり。泣く泣く長い尾根を下から歩くことになったのだった。
結果的には道路が閉まっているから人はいないし、斜面も荒らされていないし、天気はバチコンだし、頂上に着いたことだし、「まあ、良かったね」と相棒と言い合ったのだが・・相変わらずバカだよな。
でもずーっとバカのままでい続けたいと思う。

最近お気に入りの『Coyote』という雑誌を買った。特集はチベットとダライ・ラマ。やばい写真がいっぱい載っている。次に会社を辞めてどこかに行くとしたら、それはこのチベットである気がするな・・・
うんうん・・・
としみじみと頭を上下してみた。

@6月2日

程よい疲れと充実感。
今日、富士山の溶岩洞窟に潜ってきた。
先日、2時間も林の中を探したが、発見することができなかった、穴。今日はしっかりと地図読みをして、5分で穴を探し当てた。
縦に長い穴で、ロープで宙ぶらりんになって落ちていくのだが、さすがに怖い。 それが、終わった後の満足感に繋がるのだ。
中はこうもりだらけで、そのせいか匂いがあまりよろしくなく、あまり快適空間ではなかったけど、とにかく、よかったなあ。 心地よく生きていくためには、好奇心をそそる冒険的なことが、俺の生活には必要なのかもしれない。
夜は肺がいっぱいになるまで、中東の水タバコを吸って、異国の地に思いをはせてみた。
久しぶりにいい一日だった。

@6月10日

仕事の後に、ちょっと一杯でなくって、ちょっと一穴って感じで家から10分の溶岩洞窟に行った。さすが富士の麓、富士宮。大昔に流れた溶岩が作り出した洞窟がそこいらに普通にある。
今日の一穴は、民家の脇にあった。その名を「屋敷穴」。
おばちゃんにお断りして、車を空き地に止めて、つなぎを着て、いざ入洞。
中はムンムンしていて、泥の流入が激しくて、それでも広くてコウモリがいたりして、そこそこの穴だったけど・・・今日の話は洞窟の後。
入洞1時間後に車に戻ると、ワイパーのところに張り紙が。そこは売地だったので、うわークレームだって思って、車の電気をつけて張り紙を見ると、ん〜!
それは宝の地図だった。匿名の人からのメッセージ。
紙には4の字の方角を記すマークが右上に書かれていて、後は道路を表す斜線が複数引かれた地図だった。
「ここが今日キミたちが入った穴」
と書かれた脇の道を下にくだると、「この穴は深い、危険」「こっちの穴は柵があるけど入洞可能」と違う2つの洞窟が描かれており、親切に僕らの駐車した場所もはっきり書いてあるのだった。
「うおー、何じゃこりゃ、何じゃこりゃ!この手紙の人、今遠くから絶対俺たちを見て笑ってるよー」
今日入った洞窟よりも、すげーワクワクゾクゾクした。
こんど絶対に行こっと。それにしてもいったい誰ですかー?  

 

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