2005 Autumn
@9月29日
パック一つで移動できる身軽さを僕は知っている。
550日の旅行も、持っていたのは大きいバックパック一つだった。
そこにはすべてが入っていた。お皿もおなべも、家も布団も、50℃の極地と−10℃の極地に耐えられる服でさえも。
travel light っていうけどlivingにたいしても同じようにlightでいたいとおもう。
野田知佑がある本で書いていたけど、あまりにも家にいろんなものがあるので、ある日思いついてバックに詰まるもの以外をほとんど捨ててしまった、という。
僕の家にはあまりにも多くのものがある、身軽にどこかの土地に行くことができないほどのもので埋め尽くされている。 引越しを考えるとぞっとする。そしておとといも、50枚目くらいになる新しいTシャツを買ってしまった・・・
@10月24日
雪が乗った富士山はやっぱり美しいのだ。今年は去年より10日早く初冠雪して、例年より10日遅いんだってさ。
お休みが取れたので、久しぶりに海外にでも行こうと思う。
今日旅行代理店に行こうと思っているんだけど、パスポートを忘れてしまった。まあ、ナンバーを覚えてるからいいやって思って、頭の中を回想すると、あれ、何番だったけか・・・
旅行中、飽きるほど書いたパスポートナンバーと有効期限に、今確信が持てない。
一年以上経つと忘れてしまうものなんだな〜、と自分でも驚き。
それにしてもどこ行こう。選択肢がありすぎて、そして期間がなさ過ぎて、迷う。
う〜ん、どこ行こう・・
@10月31日
竹の上に布団を敷いただけのシンプルなベッド。
寝返りをうつだけで2段ベッドがギーギー揺れる。
耳元で騒ぐ蚊。
酔っ払って朝の4時に帰ってきた男と女のうるさい話と、あえぎ声。
アジアだな〜って思う。
でも、旅ではなく、今は出張中なのだ!
久しぶりに沖縄の名護へと出張。いつもは事務所に泊まるんだけど、オンとオフの切り替えができないので、7泊すると1泊1,000円という、格安のゲストハウスのドミトリーに泊まってみることにした。
というわけで、どこまでもアジアなゲストハウス気分を味わっている最中なのだ。
最初に向かった有名な「名護ゲストハウス」は満室で、300m離れた姉妹店とやらに通された。
こちらは旅人がほとんどいず、ドミトリーには一人っきり。
ブラが干してあるベッドが一つあるんだけど、オネーチャンはいつまでたっても帰ってこないので、まだ一度も会ったことがない。
前金で料金を払ってしまったので、まさに旅で宿選びに失敗したときの心境。
誰もいなくて毎晩さみしい思いをしている。
でも、久しぶりのいい予行練習となるね。
沖縄が終わったら、ラオスに向かおうと思う。
@11月7日
東南アジア行きの旅の準備をした。
パンツは多めで4枚でいいよな。Tシャツもすぐ乾くし、ちょっとでいいや、なんて具合に用意してたらあっという間に準備は終わってしまった。これだけ?ってほど荷物が少ない。日本の外泊よりよっぽど軽い。
東南アジアの旅は気楽でいいや。
さて、久しぶりの海外旅行だ。たった10日間の旅だけど、今回最後となることが2つ。
一つは今使っている10年パスポート最後の使用になるということ。増補をしても足りず、国境を越えるたびにパスポートの隙間を見つけては、ここに押してここにと頼み込んだ、思い出がぎっしり詰まったパスポート。残りが半年くらいしかないから、これが最後だろうな〜。
もう一つは、残念ながらこれが20代最後の旅になるであろうということ。
まだガイドブックなんてまったく読んでない。電車で読もうっと。
それではラオスに行ってきます。
@11月17日
ただいま!
久しぶりの海外旅行から帰ってきた。
たった10日間のラオスの旅だったけれど、時間の流れがあまりにものんびりで、心も体も充電した感じ。
東南アジアは相変わらず元気だった。
どこに行っても笑顔に出会った。
相手が笑っていると、こっちもつられて笑っちゃうから不思議だね。
旅の間、ずっと口元が緩んで、ニコニコしていたと思う。まるで生まれたての子どもを眺める親バカみたいに。
ここはもう日本で、現実だけど、この日本でも笑い続けていきたいと思った。
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