4回目の仙元山100マイル

3年目、4回目となる仙元山100、マイルの部を11月に実施した。
ややこしいことに仙元山100には100kmの部と100mileの部があって、交互で通し番号で開催していて、100kmを合わせると、これで7回目の開催となったのです。

毎年、秋はこのイベントが終わると幸せな充足感に包まれて、何をすることなくのんびりと過ごしている。

もう、これで終わりなの?という質問をちょいちょい頂くので、答えておきます。

「仙元山ぐるぐる」をやっておかないと、だれかに先を越されちゃいそう、というヨコシマな想いでスタートした2020年3月の仙元山100(km)。ギリギリセーフなのか、実はアウトだったのか、ここがコロナの分かれ道。これ以降の世の中のレースは軒並み中止となった。

そんな中、次は100mileのコースを自分たちで作れたらいいね。と100km後に内輪で盛り上がってしまい。小海を真似して5周、すなわち32kmくらいのコースを作ろうと、ああでもない、こうでもない。

こうして2020年11月に開催した仙元山100(mile)についての詳細はこちら。

それから通算で7回もやることになった。ロングラン。
ここで冒頭の質問への答えを言うと、100mileは今年でひとまず終わりにしようと思っている。

なんで、ひとまず終わりなのか。
3年も同じことをやれば、もういいでしょう〜、と飽きっぽい自分としては思ったり。
準備も運営も大変だから、次の秋には違うことをしたい、と思ったり。
世の中のレースが復活してきたから役目は果たしたでしょう、とも思ったり。
来年もまたある、毎年ある、という常にそこにあるものではなく、一期一会感が好きだったり。

とまあ、いろいろと個人的に思うところはあるものの。
一番の理由は、ローカルのみんながほとんど走りきった。来年やってもニーズがなさそう、というところ。

このイベントは、仙元山ローカルによるローカルのためのイベント、というところをコンセプトにしていて。もちろんゲストは大歓迎で、むしろイベントを盛り上げてもらってありがたいと思っている。それでも基本は地元の人がぐるぐる頑張っていて、それを見たいし支えたいから地元の人が準備してサポートして応援して、というところが一番なんだよね。たとえば、地元ランナーが1/4で3/4はゲストとなっちゃうのは違うと思うのです。

朝のグループランから、仙元山100に出たい、そのために頑張る、という人が結構出てきて、みんなの目標となって、励みとなって、刺激になってきたのは本当に良かったし、やった甲斐があったと思う。憧れから2年たって完走という物語も見ることができた。そして仙元山の100マイルを目指していた、その彼らのほとんどが目標を達成したので、来年同様のことをやっても走る人いないんじゃない?もしくは再チャレンジで中だるみしてしまうのではないか。

だから、来年は実施しない。でも2年後にみんなが地元で100マイル走りたいとなったらやるかもしれない。それが今の答えです。

ローカルのための、というのにはちょっと矛盾するかもしれないけれど、葉山 / 逗子外からいろんな人が走りに来てくれるのが、自分たちは嬉しいんですよね。この時期になると、ゲストランナーやサポーター、ペーサーの試走が増えて、トレイルが盛り上がって、いろんな人と会えるし、刺激をもらえる。そして自分たちが好きなトレイルを褒めてもらえたりもして、みんな超絶ハッピーになっているんです。東京近郊のトレイル代表格は高尾 / 奥多摩で、そこにはもちろん敵わないけれど、ここはここで海があるゆるい良さがあるんだよね。そのあたりはランナーに感じてもらえたのではないだろうか。
なにはともあれ、やっててよかったなあ、としみじみと毎回思う仙元山100なのでした。

4回目ともなると準備も運営もこなれてきて。裏側では実行委員会と名をうち沢山の人が主体的に企画と準備を手伝ってくれたり。当日は本部のエイドを「ランボーズ」と「チキンハート」が12時間も運営してくれたり。大楠山には安定の「和田組」がエイドを出してくれて、ゴールデンアワーに向けて「エイド・キッチン」がめちゃくちゃ美味なバーベキューをやってくれたり。
そしてたくさんの差し入れとカンパを頂き、多くの人にボランティアやパトロールを手伝ってもらい。もう何というか、自分たちの手を離れた成熟感があり、充足感と感謝の気持ちでいっぱいでした。本当にみんなありがとう。

今年は生憎の天気で。二日目は強風と雨。ランナーを待つにはしんどい感じ。みんな帰るだろうなって思ってた。でも、制限時間15分前に返ってきた最終ランナーを迎えた人は60人。すごく温かいゴールシーンだった。

ウエスタンステイツのブリーフィング時にレースディレクターのクレイグが言った一言「たとえ自分が先にゴールしたとしても。ゴール地点で最後の走者がゴールするまでチルアウトして待っていようよ。それこそがトレイルカルチャーのいいところだと思うんだ」
これは、葉山にもしかと伝わった気がするなあ。

あ、来年は仙元山100mileはやらないけれど、100kmはさくっと朝ランの人を対象にやる予定なので、心してご準備を。こっちのほうが100mileよりも辛い説もあるからね(笑)

1回目の100マイル
2回目の100マイル
3回目の100マイル
そして今回、4回目の100マイル。生憎の雨、でも60人が待っていた。

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