8/31 Sat.
サンツ駅に車を借りに行き、ドキドキしながら、日本の免許証無しでなんとか車を借りることができ、ホット一息。
オートマだと選択肢がBMWしかなかったのだが、一週間で2万円と格安だった。
フラットをXavierに返却し、一階のカフェで朝食を取り、バルセロナを後にする。モンセラットを左手に、快適な道路をアンドラまで一路3時間。こじんまりとした、ザ・ヨーロッパ的な村々道中にあり、ヨーロッパだなあとしみじみと嬉しくなる。国境はサクリと越え、いざアンドラへ。免税らしくショッピング大国なのか、大型モールがたくさんある。
田舎のキャンプ場に泊まろうと思っていたのだけれど、中心街にあったキャンプ場に寄るとスペースが空いていたので、ここに泊まってしまうことにした。一泊5千円とキャンプ場としてはちょっと高いけど、家族4人でホテルに泊まると1万5千円はするので、食費分くらいは節約できる。でも、キャンプ場に泊まって節約したいわけではなく、ヨーロッパで家族キャンプがしたかったのだ。かつて自転車で旅したときに、ヨーロッパのキャンプ場に泊まると、そこは長期滞在者の家族連れだらけで、そんな光景に憧れていたのだ。
ツーリストインフォメーションに行き、翌日のトレッキングコースの情報をいろいろと入手。なんでも明日はツールドアンドラ的な自転車レースが国を上げて行われるらしく、交通規制で標高が高いところにはいけなそう。代わりに美しい村を抜ける谷の湖コースを案内された。
戻ってみんなとエンゴラスタ湖へとのんびりと。街の近くの保養地な感じであった。
夜はラ・ペリャのダウンタウンをさまよいながら、スーパーでお買い物。ダウンタウンのアンドラ・ラ・ペリャの山々に囲まれたロケーションは半端なくすごいのに、街自体は何も楽しくない。ただの、御殿場のアウトレットモールの中に街があるような感じ。さっさと夕食を食べて戻りたかったけれど、レストランは20:00オープンばかりで、こんなときちょっと困る。公用語はカタルーニャ語、政府的にはフランス寄り、でも文化はスペイン、そんな不思議な国だった。
スペインバル的なタパスやさんで夕食。
夜はそんなに冷え込むことなく、快適に眠れた。
9/1 Sun
早起きして街を抜けフランスの国境付近へ。自転車レースを避けるためでもある。
Vall d’Inclesという谷は、もう写真の中の牧歌的ヨーロッパの片田舎という感じで、周りの景観がかなりやばい。
湖を目指すべく、谷を進む。早くて2時間半〜3時間。往復5時間と見ていたが、あいにくの空が曇り模様。残り1時間ほどとなったところで、雨がぱらつき大事を取って下山することに。たったちょっとだったけれど、ピレネー山脈を歩きたい、という目的をちょっと達したので良しとしようかな・・・
お昼過ぎにおフランスへと国境超え。
同時にピレネーも超えてしまったのであとは下る下る、山々を背に下っていく。
そういえば、今日は日曜日。どこもかしこも閉まっている。空いているのはマクドナルドくらいで、そこで珈琲を買ったのだけれど、注文が全部タッチパネルでとても先進的だった。
北海道をイメージできるような、農場の中の道を進み、時折小さな町を通過する。町にはお城があったり、小さなカフェがあったり、石畳があったり、そこにはそこのストーリーがありそうだった。目指すはgoogle mapで適当に見つけたキャンプ場。レビューを見るとフランス語で2週間泊まっていて良かったとか、ヨーロッパ人ならではのヴァカンスの過ごしかただ。
チェックインすると、あなた達がここに泊まる初めての日本人よ! と。
雨が降ってしまって寒かったけれど、プールで飛び込みまくってよく遊んだ。
夕方には近くの街へ。これが、もちろん我々的には名もなき街なんだけど、もう想像の中のヨーロッパで、小さいのに素敵すぎる。
日曜日でどこも閉まっていて、ピザ屋さんくらいしかやってなかったけれど、美味しいピザ屋だった。
9/2 Mon.
朝からなかなかの雨。
昨日キャンプ場で受け付けていた焼きたてのパン、がゴルフカートみたいのでサイトまで運ばれてきた。フランスのフランスパンを楽しみにしていたのに、味は普通・・・
出発して3時間。海沿いの、フレンチバスク、世界遺産のカテドラルがあるバイヨンヌへ!
念願のフランス料理をランチで堪能。とても美味しかった。(いわゆるフランス料理じゃないけどね)
街を散歩して、どこまでも絵になるなあ、ヨーロッパに来てよかったな、なんだかハマってしまいそうだとかぶれながら思ってしまう。世界遺産の大聖堂も美しかった。ほんのちょっとのフランスだったから、ザ・フランスというのはわからなかったけれど、やっぱり言葉が全くわからないって大変なことだなあと思いつつ、これだから旅って面白いよなと思ったり。
そして最終目的地、スペインのバスク、サンセバスチャンへとフランスを後にしたのであった。