時間が少しできたので、いつものごとく当然のようにどこかに行こうと考えた。どこに行って何をしようが、今しかできない旅なのだけれども、今を逃すとできなくなってしまう旅がある。それが息子・遥(はる)との旅だ。
いつも二つ返事で何処にでも付いてきてくれるので、今回も彼の希望は聞かずに、自分が行きたいところは何処かと考える。第一候補はマダガスカル。バオバブ街道が見たい。しかし飛行機が40万円もして往復で60時間くらいかかりそう。アフリカはちょっとハードル高いかな、とかバオバブ街道見たら後は何するかわかんないな、とか。(遥とじゃなくってもいいかな、と)タイはどうだろう、いつ行っても楽しく素晴らしい、と想像するにもっと刺激を得られるインドの雑踏に行きたくなる。じゃあ行ったことがない南インドはどうだろう?ちょっと遠い気がするな、そして遥と楽しむイメージがあまり沸かない。
そして、南インドから50kmと離れていない場所にそれはあった。インドのようでインドじゃないような国、海好きの息子が満足しそうなビーチもある。自分も行ったことがなく未知である、見どころもたくさんあって良さそう。そして目的地はスリランカとなった。
直行便よりタイ経由のほうが6万円くらい安く、羽田から飛べる、タイで遊べる。デメリットは深夜12:00着なことくらい、でも直行便も夜の到着だ、どっちも遅いなら関係ない、と安い方を選ぶ。帰りも深夜便だけれど、夏休みだから関係ないか。
最近の傾向通り、徹夜で羽田空港へ向かい、10:30の飛行機に。爆睡したらバンコクに着いていた。空港で両替し、電車とトゥクトゥクを乗り継いでワットポーへ。それにしても、異国についているというのに、まるで沖縄にいるかのような、周りが気にならない感じ。6歳の子どもってこんなもんなのかな。
巨大な涅槃仏を見て、ずらりと並ぶ金色のお釈迦様を見て、チャオプラヤー川を渡って19年ぶりのワットアルンへ。宇宙船のような仏塔はあいにく工事中だった。再び船に乗り、カオサン通りへと向かう。物価は色々と高くなっているようだが、屋台のパッタイやチャーハンは50バーツ、ビールも50バーツ。文句なしに美味いし、ねっとりとした空気にビールがよく合う。物売りがひっきりなしに寄ってくるけれど、それもまた楽し。
カオサン自体は、そのものが観光名所になってしまってだいぶ変わってしまったし、タイも都会になってオシャンティーになって、観光地の一大メジャー選手になってしまったけれど、それでもやっぱりここには人を引きつけて止まないものがあるし、旅人としては何度来ても最高な場所だなと思ったのだった。
家族みんなでタイ旅行でも良かったかもな・・・なんて思いながらも、22:00の飛行機に乗るために空港へと戻ったのであった。
バンコクから2時間位でスリランカのコロンボへ。到着すると12:00である。アライバルビザを40ドルで購入し(子どもは無料だった)、イミグレを抜けて両替をする。旅行会社のおじさんが寄ってきてタクシーを手配してくれたので(20ドル)、一路コロンボへ。チェックインをすると2:00近く。気がつくと遥が蚊に三箇所くらい刺されていて、びっくりしたのだった。なぜならコロンボではデング熱が大流行していてCNNで報道されて、外務省からも注意が出ているレベル。なるようにしかならないなと、眠りについたのであった。