引っ越してからいささかバタバタしている。最初の週末は終始雨で次の週末は仕事だった。西に面した海なので日の出は見ることができないのだけれど、朝によく海まで散歩に行った。散歩と言っても10分とか15分なんだけれども、海まで歩いて2分だから、せめて出勤前に海に行きたかった。
それにしても、田舎なのに都会、都会なのに田舎という不思議な場所だった。
葉山の元町という中心街に住居を構えたので、たとえば徒歩圏内にスターバックスがあり、スーパーがあり、ドラッグストアチェーンがあり、土地柄オシャレなカフェが複数ありホテルもある。以前住んでいた駅から20分の川崎よりもよっぽど都会である。しかし、ここには海があり山もある。ただ、夜にお腹が空いてもラーメン屋に歩いて行くことはできないし、バーもない。おしゃれなカフェは軒並み9時にはしまってしまうのだ。
週末出勤の振休を取ったのだけれど相変わらずの雨予報。ただし前倒しで天気は進み回復も早まった。
息子と自転車で近隣探索に向かうと、帰り際に空がものすごく染まっているのが見て取れた。急いで海岸に行くとため息が出るような赤い光景。しかも時間とともに変化し続ける。何名かの近所の夕陽愛好家みたいな方々がいて、その空を眺めては写真を撮っていた。これで心置きなく出張に行けそうだ。