いつもの妙高

2月最終週。
いつものメンツと、いつものフィールド。
毎年行く妙高。そして毎年行く、三田原山。今年は違う山に行こうよ、とか言ってみるものの、滑ってみるとなんだか満足してしまうし、いいところだよね、このあたりでやっぱりベストじゃないの、となる不思議な山。

前日までかなりの雪が降っていて、夜中3時に今回の宿となるおなじみのカッセベースまでは、ラッセルでの始まり。そして翌朝もリセットされてラッセルから始まった。

三田原は本当によく来ているので、やや余裕の気持ちでのんびりとスタート。トップに上がる第三高速リフトが強風で止まっていたので調度良かった。一本だけゲレンデで先頭パウダーを回し、いざリフト上からクライムオン。

風はかなり強く、外輪山につくと、それはもうひどかった。ただ、外輪山の内側は吹き溜まりになっているし、風も吹いていないので上質のパウダーが無垢のまま残っている。

一本下る。たいした距離じゃないのにそれはそれはそれは極上。ひゃーーーーー。

その分ラッセルは大変で上に戻るのに結構時間が経ってしまった。もう降りるべき時間だったけど、ラッセルで登りの跡が付いたわけだし、もう一本行かない?と聞いたのは自分。「だいじょぶっしょー」と。

もう一本滑って昇天してから、本番の斜面を滑ることとした。
その斜面も気持ちいい〜!最高!最高すぎてもうちょっと、こっちこっち、と滑っていたらだいぶ本筋と離れてしまっていたようで。ぽかぽかと暖かく、余裕をこいてゆっくりランチなんてしてしまった。GPSを見ながら軌道修正を試みるも、トラバースではもう戻れず、池ノ峰の反対側に出てしまった。

数年前と同じ痛恨のミス。そして、この時点ですでに16:00過ぎ。1時間以上ハイクして、ようやく一山回りこんだ時にはかなり暗くなっていた。それから20分くらいかけて、ゲレンデに戻った頃には完全な闇。気心しれたフィールドなので焦ることはなかったので、このハプニングを楽しんだけれど、連絡リフトは余裕で終わっているし、下界でのヒッチハイクも失敗するし、最後はアスファルトの登りを30分以上かけて小走りで登ることとなった・・・

翌日、吹雪はやまないし、強風もすごかったので、久しぶりの関温泉。上部リフトは風で動かなかったけど、林間パウダーは練習になりましたとさ。これが今シーズン最後のパウダーかな。パウダーシーズンは本当に短いし、一期一会だなあ。

そして今回あれっと感じたのは、というか気づいたのは、俺の大丈夫とみんなの大丈夫の感覚がきっと違うのでは、ということ。おそらく日常生活でも。
おまえの大丈夫は大丈夫じゃないとか、あなたの大丈夫は信頼できないとか、よく言われるんだけど、本心で大丈夫と思っているんだよね。森の中で暗くなっちゃって、ゲレンデにたどりついて滑っているときは夜で、ヒッチハイクも成功しなく、普通の感覚だったら大丈夫じゃないのかもしれない。無事で良かったねとか言われたし。でも95%リスクないと思っていたし、むしろ久しぶりに楽しいな〜と感じていたんだけどなあ。

一応気づきなので、メモしておいた。いつの間にかもう3月ですわあ。
(All photo by Shinya)

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