地震メモ Day8 ボランティアに行く

すべてを変えてしまったあの地震からまだ一週間とちょっと。果たして現実だったのか、夢だったのか、その影響のあまりの大きさに錯覚がおこる。
今日は西日暮里のエコツーリズムセンターへボランティア。昔の職場(ホールアース自然学校)のボス広瀬敏通が代表を務めている組織。ここは今全国の自然学校やガイド系の要望などを取り入れつつ、モンベルのアウトドア義援隊と協力し、被災地の支援を行っている。
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仙台に拠点があっただが、原発のリスクを鑑みて、拠点を山形空港のすぐそばの天童市に移した。すでに広瀬さんなどは現地入りしていて、天童市をベースにしつつ、その他3拠点、気仙沼/登米市/仙台にサテライトを構築して被災地に物資を届けようとしている。

以下、広瀬氏3月17日のメールより。
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これまでの災害と同様に『避難所』とカウントされた場所以外に、無数の車泊の人、崩れた倉庫に寝ている人、庭先にブルーシートを張って寝ている人などが、暖房もガソリンも無しに震えています。
よく凍死しないもんだと感心するほどの寒さですが口をつむんで耐えているのでしょう。

津波が30Mの高さまで襲った痕を各地に見て歩いたチームはかつて町だったのが今や瓦礫だけの平らな土地で、隣町の生存者に「あそこの病院に行ってあげて」と言われてたどり着いたところ、そこには何も無かった、ということを繰り返し、味わって戻ってきました。

朝出て、22時過ぎに戻ってきたひげ面は、徒労の色が濃く出ていましたが、気持ちは寝ていられないという思いが感じられます。
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今回の震災では津波が町を飲み込んでしまったので、通常機能すべき役所的機能が分断されている。なので震災から命からがら逃れた人が孤立している恐れが未だあり、しかもガソリンが切れているので動けない人々も多いのだ。

そんな中、今日は10人くらいのボランティアで、
問い合わせの整理:ボランティア/募金/物資提供への対応
ボランティアの要請:受け入れ態勢ができたので、実際に現地に行ってもらう連絡
物資の整理:支援物資が続々と事務所に届くので、その物資を黙々と整理する。

僕はボランティア行きを表明している人に電話をして、いつから行けるか、どうやって行くかなどのマッチング作業を行った。熱い想いを抱いているすばらしい人たち。頭が下がる。いったい自分は週明けに会社に行くべきなのだろうかと心から疑問を抱いてしまう。

山形への道は、夜行バス、緊急車両の証明書を発行しての東北道、下道、そして飛行機が利用できる。「たった今夜の便がとれたので向かいます」という熱い人もいた。
ここでできるたった少しの援助。明日もがんばろう。

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One Reply to “地震メモ Day8 ボランティアに行く”

  1. はじめまして。みんなで応援!(http://ooen.jp/)というサイトを運営しているエンターグループ・ジャパンと申します。

    旅バムさんのブログ拝見させていただきました。
    日本中の人が「今、自分に出来ること」を考えている中で、
    より多くの方に旅バムさんのボランティア活動と感じたことを知ってもらいたいと勝手ながら思いました。

    よろしければ、みんなで応援!(http://ooen.jp/)サイトをご覧いただき、旅バムさんの趣旨に添えるようでしたら、こちらにも投稿していただけたらと思いメールいたしました。よろしくお願いします。

    エンターグループ・ジャパン株式会社
    http://www.egjp.co.jp

    お問い合わせメールアドレス
    other@egjp.co.jp

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