森を抜けて氷河まで

6時起床。
熱いシャワーを浴びて歯を磨いた。スリープを解除したPCで10分ほど仕事のメールを打ち、充電器からカメラのバッテリーを抜く。ザックを背負って部屋を出る、7時15分前だ、悪くない。
外の空気がヒンヤリと気持ちいい。
車から見た街は、土曜の朝だからなのかとても静かだ。お目当てのコーヒーショップはどこも開いていないようだった。

国道5号線を南下する。
遠くにうっすらと朝焼したマウント・レーニエが見えた。今日の目的地。

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途中のExitで一度降り、Safewayに寄る。
朝食と昼食にとサンドウィッチ、チップスを、街で買いそびれたコーヒーはグランデにした。

167から164へ、Auburnを越え、道は森の中へ。
レーニエがだんだん近くなってくる。

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シアトルから走ること約2時間、Mount Rainier国立公園へと着く。
緯度が高く標高も高い。まだ9月だというのに、ビジターセンターもロッジも閉鎖したとのこと。早い秋が訪れ、冬の足跡がそこまでやってきているようだった。

White River キャンプサイトまで車で上り、バックパックに食料を詰めた。
歩き始めは静かで深い森の中。木漏れ日がマツの間からゆっくりと森を照らしていた。
Glacier BasinのトレイルをInter Fork川に沿って、道は登っていく。
何度かスウィッチバックしながらゆっくりと高度を上げる。

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深い森を抜けて2時間後、視界は急に開け、広い草原と河原、遠くにはレーニエの氷河が見えた。
ここがGlacier Basin。

ふかふかとした草原に寝転び空を見上げた。どこまでも青い空。
汗がすぐに冷たくなり、その冷たさがどこかしら心地いい。

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遠くにInter Glacierが見える。
氷河の麓まで歩いてみることにした。
上にあがるについて、川の水量は増え、静寂の森とは打って変わった音が周囲を覆う。岩肌をむき出しにした周りの景色の上の空はどこまでも青くなっていく。

そして氷河にたどり着く。
それは日本では雪渓と呼ぶような、氷河という言葉から連想するものとはちょっと違ったけれども、この場所、この空気、この瞬間がとても尊いものだと思わせてくれるものが、ここにはあった。

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