1999年にこの町を訪れたとき、夜に涼みがてら散歩にでかけた。
プラプラと歩くと、どこからか囃子の音が聞こえてきた。地域の盆踊りでもやっているのだろうかと音のするほうへと向かうと、広場で踊りの輪ができていた。
最初は遠くから見ているだけだったのだが、みんながあまりにも楽しそうなので、自らもその輪に入って踊ってみることにした。見よう見まねで腕の動きや足のステップを真似てみる。比較的動きは単調なのですぐに覚えることができた。それにしても歌が面白い。まるで聞き語りのような歌。
ただの地域の盆踊りと思っていたこの踊りこそが、「国指定重要無形文化財」郡上踊りだった。
さて、もちろん今年も伝統にのっとって踊りは続いている。
この踊りを踊ってこその、郡上八幡だと思う。
郡上踊りを体験せずに、郡上八幡に行ったとは言えない。というか、これを体験することで、郡上八幡の魅力は数倍にもあがると思うのだ。
夜の10時にみんなノリノリハイテンション。
すごく単純な踊りだから、頭の中が空っぽになっていって、トランス状態にでもなっていくのだろうか。
日本の伝統的な、野外のダンスクラブ。
うーん、海外にも誇るべきものだなあ〜。