利尻滑降 -2- 山頂へ

曇りの予報だったが、朝は晴れていた。気温はゼロ度よりちょっと高いくらいだろうか。
スノーモービルを昨日の地点まで乗り継いて、ハイクアップを始めると、昨日と全く同じ状態に。完全なホワイトアウトでどこも見えなくなった。

それでも今日は好天への好転を期待して、上へ上へ。
湿気のある風が終始吹き、ひげや髪の毛を装飾していく。それはそれで結構キレイだった。4月のこの時期にこれか、なんかいいな、と心のなかで思う。

2時間後、順調に避難小屋に到着。
エビの尻尾がありえないくらい発達していて、なんだか小さなお菓子の家のようで可愛らしかった。

中でしばらく談笑して天気が変わるのを待つ。寒くなっては外に出て体を動かしたり、時..... Read the rest

利尻岳滑降 -1- ポン山

フェリーから降りて、スキーヤー・スノーボーダー御用達の宿、レラモシリへと向かう。届いている荷物を開けて、ウェアを身につけバックカントリーの準備をして宿を出たのが9:15。昨日の夜に出発したばかりなのに、ちょうど始業の時間くらいにはこの最果ての地で滑る用意ができているという不思議。

今日は北斜面。頂上アタックの可能性もあるということで、クライミングハーネスを身につける。これから3日間は、利尻島に1人しかいないという唯一無二の山岳ガイド渡辺さんにガイドを依頼してあった。
北側の道路を上がり、野営場の道のドン付きまで車でのアプローチ。そしてそこからは、利尻ならではのスノーモービルでの移動。

ほぼフラットの..... Read the rest

利尻島へ (序章)

年末に、なぜか利尻に行ってみたいと思った。妙高でも白馬でも、普通の北海道とも違う未知の場所へ、それも自分が試されるような場所へ行ってみたいと思ったんだ。ツアーにポンっとお気軽にのるのもいいけれど、旅人としては自分で調べて自分で決めたいと思った。それから、飛行機を予約し、バスを確保し、フェリーを調べ、宿をとってガイドさんを探した。

こんなわがままな自分のノリに、2つ返事で「いいな、行こうぜ」と言ってくれる仲間がいるのは本当に幸福なことだと思う。もちろん行かせてくれる家族もだ。

そんなこんなで、日本最北の巨人を目指すこととなった。木・金と有給を頂き、水曜日に仕事をちょっとだけ早く上がって、会社から走っ..... Read the rest

八甲田 Day3

東北トリップ Day4、最終日。
この4日間、欲を出してよく遊んだ。最終日はもっと欲深く、酸ヶ湯から高田大岳を目指すことに。
八甲田の周回ルートが開いていないこの時期としては、酸ヶ湯から高田へ向かう人はきっといない。普通は谷地温泉に降りると思うのだけれど、谷地温泉にはJRバスも停まってくれないのだから。

2日目と同じように仙人岱避難小屋方面へと向かう。
今日はここに来てから初めて天気が良く、八甲田らしい景色が見渡せる。1時間半でサクリと小屋に到着。木々の造形がキレイである。まだ真冬の形を保っているし、かろうじて樹氷風の木々もある。

硫黄岳のずばーーーーんとした斜面がかなり魅力的で、前回来たときに滑ったのを..... Read the rest

岩木山バックカントリー (3月)

今年の東北トリップ3日目は、青森の雄、岩木山へ。

岩木山に前回登ったのは4月で、スキーバスが頂上へ上がっていたし、登りはほんの少しだったし、とにかく簡単だったのに、広大なコースを滑れた感がある。今回はまだ時期も早いし、行けないのではないかと思っていたけど、地元の方々はスキー場から登っているという。それならば、ということで我々もスキー場から上がることにした。

雪が豊富で、期間を延長したらしくギリギリ空いていた百沢スキー場。310円のリフト券2枚を購入しリフト上から登る。頂上は雲の中で、風も強く、上まで上がれるのかは疑心暗鬼の登坂となった。スノーシューは沈むことなく、サクサクと小気味よく刺さっていく。..... Read the rest

八甲田 Day2 ドパウダーを期待するものの、硫黄岳を目指すものの・・・

昨日から止まっていたロープウェイ。しんしんと降っていた雪。ロープウェイでドパウダー?と期待して、8:20にはロープウェイ乗り場にボードを置いていた。

しかし、今日も風で運休状態。いつ動くかもわからないので、自分の足で登ることにした。
太郎ちゃんが盛岡から来てくれたので、太郎ちゃんの仲間のパーティーと一緒に登らせてもらった。まさしく春のような天気の中、汗ばみながら硫黄岳を目指す。

そんな陽気もつかの間、だんだんとガスってきて、沢に入ったら天気はどんどん崩れていき・・・
すんごい強風、ザ・八甲田!

仙人岱小屋で一休み。
しばらく時間をつぶすも、ホワイトアウトのままだし、強風吹いたままだったので、下山することに..... Read the rest

八甲田へ

関東があまりにも暖かく(3月に異例の夏日!)、東北に滑りに行こうとは言っていたものの、近場の東北に惹かれなくなってしまい、いっそ遠い東北に行こうとなった。行く3日前に宿と夜行バス、そしてレンタカーを予約して、やってまいりました、青森は八甲田山。

東京からのJRバスは22:30発。最近のJRの規定なのか、SAなどには一度も降りず、乗ったら最後、終点まで軟禁状態。3列シートだったけど、あまり快適ではなかったなあ。8:00に青森駅に着いて、レンタカーまで時間があったので市場で中落ち丼を食す。

レンタカーを借り、スーパーで4日分の食材を買い、10:45に酸ヶ湯温泉着。

BCの準備をバッチリ済まして、いざロー..... Read the rest

いつもの妙高

2月最終週。
いつものメンツと、いつものフィールド。
毎年行く妙高。そして毎年行く、三田原山。今年は違う山に行こうよ、とか言ってみるものの、滑ってみるとなんだか満足してしまうし、いいところだよね、このあたりでやっぱりベストじゃないの、となる不思議な山。

前日までかなりの雪が降っていて、夜中3時に今回の宿となるおなじみのカッセベースまでは、ラッセルでの始まり。そして翌朝もリセットされてラッセルから始まった。

三田原は本当によく来ているので、やや余裕の気持ちでのんびりとスタート。トップに上がる第三高速リフトが強風で止まっていたので調度良かった。一本だけゲレンデで先頭パウダーを回し、いざリフト上からクライム..... Read the rest

再び白馬へ

久しぶりにモンチと再開。その友人のベッチとも一緒に、(もちろんいつもの真也も)4人で滑る。
初日は栂池から白馬乗鞍岳へ。白馬乗鞍へはこれまで2回トライして、2回とも天気が悪かったので、念願の3度目の正直登頂。乗鞍岳へは急な斜面を直登するが、直登部としては、気持ちいい登り。天気も最高。ほどよい緊張感もあり、「いま生きている」ということを、肌でビンビン感じるなあと久々に思った。命は自分の手の中にあるというか。多少なりとも死というものや、リスクを感じているから、そのように感じるのだと思う。もう案パイに生きていこうと、思ってはいるものの、この空気や場所がやっぱり好きだなあ。


(おそらく早起きしてファースト..... Read the rest

白馬・青木湖

1月19日。北海道の翌週は白馬へ。体は中3日で完全回復していなかったけど、潤さんとかアウトドア系の方々と滑る。初日は岩岳。翌日はBC。
初めてガイドツアーに参加した。ブルークリフのガイドさんだったけれど、リスク管理も任せられるし自分のフィールドの幅も広がってよいね。

まずは鹿島槍スキー場から閉鎖となっている青木湖へと降りる。斜度もあって、気持ちがよい!!ハイクはゼロでした。

デポしてあった車で戻り、また鹿島槍スキー場から稜線を1時間くらい上がり、林間の急斜面をさのさかスキー場へと降りる。斜度的には最高だったけど、自分のスプレーで前が見えなかったり、立木にびびってしまったりで、少々後悔な滑りとなってし..... Read the rest