標高5,500mでの下痢にまつわるオハナシ

アコンカグアのベースキャンプが4,300m。その上のCamp1、通称カナダと呼ばれているところが約5,000m。さらに上にキャンプアラスカ、その上に5,500mのニドデコンドレスがあった(コンドルの巣という意味)。ここが最後のキャンプの一つ手前の起点となる重要な場所で、我々は二回ここに上がった。(ヒロキがニドに二度と寒いギャクを言っていたり、実は三度上がってきたチームメンバーもいたけど・・・笑)

一回は高度順化兼、荷物の荷揚げ。そして二回目はアタックのためで一泊の予定だったけれど、天候不順により予定外に4泊もすることになった。人間の体は不思議なことに、ちゃんと高度に順応していく。Basecamp..... Read the rest

ようやく社会復帰する

アコンカグアから帰ってきてから2週間が過ぎた。
あまり集中力が定まらなく、ぽわーっとしたまま過ぎた半月のような気がする。

その昔、1年と半年くらい旅をしていた時があるのだけれど、ほんの少しその時の気持ちに似ている。
その時、旅から帰ってきた僕は、現実の世界にすぐには馴染めなく。
東京で電車から見た外の光景にものすごい違和感を感じて、ここには住めないなと思った。そして静岡の田舎に3年間住むことになったのだけれど、少しだけ当時の感覚と似ていた。

20日足らずの短い旅と、550日の旅とでは長さを比べようがないが、それでも似ているような気がするのだ。それは若い時の感覚と今では、自身の時間軸が違うからかも知れない..... Read the rest

アコンカグアへ -7- Holapico Expedition ハラペコ登山隊が行く

今回のチームは7名。
アコンカグアに行きたいんだけど、と言っただけでこんなに集まってくれてとても感謝している。
メンバーの了承なく、それぞれを紹介してみたいと思う。決意表明順。

カッセ
かつて、静岡で働いていた頃の仲間。気があって、俺の乱暴なスケジュールにもいつも合わせてくれて色んな所に言った。鳥海山から樹海の竪穴洞窟。ジャクソンホールに東北トリップ、そして今年は式根島まで。家がミカン農家で、桜えび漁もしていて、夏は登山ガイドもと多様なワークスタイル。「半農半遊」がモットーだったのだが、子どもが3人もできてそりゃー遊べなくもなってきたわけで。それでも、遊ばねーと、今でしょ!というアオリ的誘いにまんまと..... Read the rest

アコンカグアへ -6- スイートルーム宿泊

最終トレーニング
いよいよ残り1周間を切り、みんなで都心のスイートルームに泊まりに行った。部屋代が6万円のこのスイートルームはちょっと変わっている。チェックインは21:00でチェックアウトは6:00。眠るのは床、それも寝袋で。シャワーもないし、トイレは部屋の外だ。値段をろくに知らないでやってきた友人たちは「え、そんなにするの!!」とびっくり。
手には15万円の血中酸素装置が付けられ、300万円の機器が我々を測定し続ける。部屋の外には、見張りのトレーナーが夜通し様子を見てくれている。そう、ここはミウラ・ドルフィンズの低酸素室。通常メニューとしては宿泊トレーニングは実施していないのだが、グループで特別..... Read the rest

アコンカグアへ -5- 富士山ファイナルトレーニング

最後のフィールドトレーニングに出かけた。
鳳凰三山、八ヶ岳、金峰山などいろいろ検討したけれど、結局アプローチの近さと、標高の高さで富士山となった。
太郎坊に着くと、6人くらいの団体がテントを撤収してちょうど出発するところだった。今回は寺とカッセの都合のついた3人でゆっくりとスタートする。ぽかぽかの陽気で薄手のインナーになって汗ばむほど。
今回は標高差だけは完全に現地に似ている。仮想ベースキャンプからCamp2、Camp3だ。本番はこれと同じで、あとは空気が薄いだけだな、ととっても明確なトレーニングだった。とても役に立つ!

fujisan1

7合目にテントがひとつ張られていた。「こんにちはー、テント泊ですか?」と聞くと「..... Read the rest

金時山

近所の山に家族と。
簡単かと思っていた万葉公園からの登りは、すんごい急で、びっくらこいた。
山頂では友達と会うし、富士山はキレイだし、ご飯は美味しいし、やっぱり山は理屈抜きに良いよ。

kintoki..... Read the rest

アコンカグアへ -4- あやしい探検隊

飲ミーティングと題して、メンバーで集まって飲むことが多いのだけど。今日もいつものちゃおちゃおバンブーで、なんとスペシャルゲストとの相談会。アドベンチャーガイズの優さんが、デナリに22回も登っている大蔵さんを連れてきてくれた。あのあやしい探検隊でタワシ髭の登山隊長だった方だ。
自分が昔から知っていた方や、憧れていた人や、話せるとは思っていなかった方々と普通に会えることが増えている昨今。これが長く生きるってことなのかなあ。歳をとるのも悪くないのかな、なーんて思ったいい時間だった。

acon

くわしくは一緒に行く寺のブログにて。..... Read the rest

アコンカグアへ -3- 日本一になる

ワタクシめのアイデアで富士山に高度順応を兼ねたビバーク・トレーニングに行こうとなった。
高度順応は一般的に3ヶ月もつと言われているし、富士山がハードになり過ぎない時期、かつイージーでもない時期ということで11月上旬となった。

まだ開いている富士宮口から登ることにした。7人のフルメンバーが揃う予定だったが、そこは平日・・・仕事で遅くなる者、そして漁期なので出漁の連絡が入って五合目まで来て泣く泣く去る者ありで5名でのスタートとなった。

fujisan

13:30スタート。本当はもっと早く出発できたし、これだと暗くなっていくのは確実だったが、アコンカグアでは暗いなかの山頂アタックもあるだろうし、トレーニングではできるだけ..... Read the rest

アコンカグアへ -2-

miura_05

アコンカグアへ行くメンツや日程がほぼほぼ固まってきて、2回目のミーティングをした。
一回目のミーティングで決めたのは、今回のプライオリティー。最大の目的は登頂ではなく、全員で何があっても無事に生きて帰ってくること。生きてさえいれば、失敗しても再挑戦がいつかできるもんね。これはとても重要な意識統一だと思った。

二回めのミーティングは道具の話。みんなこだわりがあるので、話があっちいったり、こっちいったり。まとまらねー・・・

そしてミーティング前に行った、ミウラ・ドルフィンズの低酸素室のお話。

アコンカグアは標高があまりにも高いので、そして今回は高度順応に掛ける時間が少ないので、できれば低酸素室でなんらかの..... Read the rest